稟議

稟議は英語で何と訳す?|意味の解説やよく使う表現、文化の違いも紹介

稟議は英語で何と訳す?|意味の解説やよく使う表現、文化の違いも紹介

グローバル化が進み、海外の取引先や顧客とコミュニケーションをする機会も増えてきました。また、それとともに外国人の従業員を採用する企業も珍しくありません。

そこで今回は、ビジネスには不可欠な「稟議」は英語でどのように表現するのか、海外のビジネス文化との違いについても詳しく解説します。外国人採用の多い企業に勤務している方などは、ぜひ参考にしてみてくださいね。

「稟議」の英単語・英語表現とは

「稟議」は日本独自のビジネス習慣のため、英語で説明する際にはさまざまな表現が使われています。まずは、「稟議」を英語で直訳した場合の表現について解説しましょう。

「稟議」は英語で「internal memo」や「document for approval」など

稟議書を表す名詞の場合は、「internal memo」や「document for approval」などが使われ、直訳すると「社内メモ」や「承認のための書類・決裁文書」という意味になります。企業や組織として意思決定をするための手続きであり、社内で承認や決裁を行うための書類であることから、このような表現が用いられています。

また、提案書を提出する・起案するといった意味で「submit a proposal」と表現したり、意思決定を求める・判断を仰ぐといった意味では「ask for a decision」という言い回しも可能です。稟議のプロセスそのものを示す場合は、日本語を使って「the ringi system」という表現が用いられることもあります。

稟議の英訳例

  • internal memo
  • document for approval
  • submit a proposal
  • ask for a decision
  • the ringi system

pass the internal memo through the relevant members

関係者に稟議を回覧する

pass the document to the relevant persons for approval

稟議承認のために関係者に書類を回す

ask my boss for a final decision

上司に最終的な決裁を仰ぐ

ただし、上記で紹介した言葉を用いたとしても、日本のビジネス習慣を理解していない外国人にとっては、本来の「稟議」の意味が伝わらない可能性もあります。そのため、複数人から承認を得るプロセスや稟議の文化については、補足的な説明を行った方が良いでしょう。

日本と外国の「稟議」の違い

稟議は日本独自のビジネス習慣であると説明しましたが、それはなぜでしょうか。海外には日本のような稟議は見られないのでしょうか。違いに着目しながら解説します。

まず、日本の場合ですが、企業や組織として何らかの意思決定をする場合、起案者が関係者に対して提案書を提出します。この段階ではあくまでも説明や提案であり、関係者に対する「根回し」や「お伺い」のようなものといえるでしょう。まさにこれこそが、「稟議」の目的といえます。稟議は関係者とのやり取りの中でさまざまなフィードバックをもらうことがあります。稟議書を提出する目的は何なのか、備品の導入によってどんな効果が期待できるのか。そうした意見を汲み取り、最適な計画を構築していくことで、最終的に決裁者が決裁を行いやすくなるのです。

これに対し海外の企業では、提案やプレゼンに対して決裁者が意思決定を行うケースがほとんどです。日本のように複数の関係者からの承認を得るプロセスはないため、稟議というビジネス習慣も存在しません。もちろん、日本と海外の文化が異なり、一概にどちらが良いとはいえません。そのため、こうした違いに着目しつつ、自社にとってどんな制度が必要だろうという視点をもつことが重要です。

【今日から使える】「稟議」を使った例文紹介

日本のビジネス業界では一般的な稟議という言葉ですが、実際に海外のビジネスパーソンとコミュニケーションをとる際、どのような言い回しをすれば適切に理解してもらえるのでしょうか。

今回は、稟議の提出・承認に関する英語の例文をいくつか紹介しましょう。

「稟議」を使った例文紹介

1. 稟議の提出時の表現

I will send you an internal memo about 〇〇.
It would be appreciated if you could grant approval about this.

〇〇についての稟議書をお送りします。この件に関してご承認いただければ幸いです。

上記では稟議書を「internal memo」と記載していますが、冒頭で紹介した通り「document(書類)」や「proposal(提案)」、「request(依頼)」等も使用できます。

2. 稟議承認待ちの表現

稟議の承認待ちであることを状況として説明する場合には、以下のように表現します。

I have submitted a proposal to the company regarding this matter.
Please wait until the approval request is granted.

この件について、社内で起案いたしました。承認が下りるまでお待ちください。

Waiting for approval of the internal memo about 〇〇.

〇〇に関する稟議の承認待ちです。

3. 稟議承認後の表現

The internal memo has been approved.

稟議が承認されました。

Approval has been granted whithin our company.

社内承認が下りました。

「be approved」は「承認される」、「be granted」は「許可が下りる」という意味の表現です。

ちなみに、提案者から承認者および決裁者などへお礼を伝える場合には、以下のように記載すると良いでしょう。

Thank you for your approval.

承認いただきありがとうございました。

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まとめ

「稟議」は英語でさまざまな表現が可能です。しかし、稟議そのものは日本独自のビジネス習慣であり、海外には同様の仕組みやプロセスが存在しないため注意しましょう。

今回紹介したように、多言語に対応したワークフローシステムを導入することで、言語の壁がある中でも効率的なコミュニケーションが実現できるはずです。また、稟議をはじめとしたさまざまなワークフローを効率化するためにも、ワークフローシステムの導入は効果的です。

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